第12回 師範取得者研修会
新潟県 武石支部  青木香子
 今年の夏の猛暑に事前の予習もなかなか進まず不安を抱えての参加でした。初めての全紙1/2という大きさに戸惑いながらも始まってみれば無我夢中で先生のこまかな添削、適切なアドバイス、助言いただいたようになかなか書けない自分にもどかしさを感じながらも時間の経つのも忘れて没頭できた二日間でした。倣書、創作で作品作りのための下準備の大切さ、古典古筆の臨書の重要性、見る目を養うための作品展に足を運ぶ事などお話しいただきました。時に時間をうまく使えずあせって提出前に多くの時間を費やし反省する事たびたびですが、あせらず毎日少しづつ続ける事の大切さも感じた研修会でした。諸先生本当に有難うございました。
東京都 桃香支部  矢ア桃筌
「より広く、より深く、より楽しく」という研修会の案内ページにかかれた言葉が心に響き、ドキドキしながら申込みました。初めての参加で緊張しましたが、参加者の皆さんはとても熱心で親切な方ばかりでした。
 最も感激したのは、全書芸誌等でお名前を拝見する曇の上の先生方から、ご丁寧な添削指導をいただいたことです。
 堀天鶴先生はじめ、先生方が使われている筆を見せていただいたり、作品を書くうえでのヒントとなるお話を拝聴でき、感激しました。 また、淺沼一道先生ご所蔵の素晴しい作品をすぐ目の前で鑑賞できる機会にも恵まれ、夢のような二日間でした。
静岡県 富士支部  川嶋坡景
 日頃、かなは独学なので、限界を感じていました。迷う気持を吹っ切り、久しぶりに参加致しました。講義内容は、午前中は臨書、午後は倣書と創作、大変充実した研修会でした。勉強不足の為、冷や汗の連続、厳しいご指導に自分を律し、何回も添削ご指導して戴いて書いている内に、雲間から陽が射すように、ハッと気付く快感の一瞬。楢崎先生の「良くなったわね」のお言葉に癒され、又、作品の見栄えは、書く場所を選択するのに相当の時間を費やすとのご助言をして下さいました。開講式では、堀先生の貴重なお話し、展覧会には、積極的に出品した方が良い。今の自分の力を表現する場であり、出品する事で日頃の数倍勉強する。「真剣勝負」の場ですよ。迷っていた思いが払拭されました。優しくも熱意ある先生方のご指導と、ご準備下さいましたスタッフの皆様、共に学んだ書友の皆様に勇気付けられた大変有意義な研修会。有難うございました。来年が楽しみです。
長野県 炉峰会  中澤耿山
 師範位研修会に今年で六回続けての参加となりました。この研修会に参加したのは、これまでの書学のマンネリ感をなんとかしたいという思いに突き動かされてのことです。
 研修会では、代表的な古典の臨書と倣書の基本や、常日頃挑戦することがない個性的な法帖について、斯界の第一人者の先生方から直接御指導をいただくことができ、大変有り難いことです。
 また、書友ともいうべき他の参加者の作品づくりを拝見して、自らを省みる機会にもなります。 さらに、夜の懇親会で、先生方から書をめぐる豊饒な世界をお聞きし、書友と書道の取組み方を語り合うのも魅力ですよ。