展覧会作品で書家に人気の紙・紅星牌(中国安徽省産)

一照堂
(筆墨店)

今回は、紙について話をしたいと思います。
中国安徽省産の紅星牌を使われている方が多いと思います。最近高いですねぇ。なんと昭和30年ごろも今くらいしていたそうです。
1反買って行く方、数枚バラで買って行く方いたそうです。
今と違って1反も買えない方もいたようです。
今は「そんなにいらない」と云われてしまいます(え!?)
以前より売れなくなって来ました。他にも良い紙が出てますからねぇ

今「紅星牌」で検索すると色々細かい情報が出て来ます。単宣は原料配合が何が何%とか・・・!?

皆さん墨を買われると思います。箱裏の見本は紅星牌を使っていると聞いたことが有ります。墨色が良く出るからですかね!?

書き手も紅星牌で書くと書き味、滲み、墨の色(撥墨)、仕上がり等々良かった様です。更に裏打ちした作品になった時の墨色の落ち着き感がどの紙よりも良いような気がします。「特に淡墨作品」

ここ数年製造年代の古いのを買い求める方がいらっしゃると思います。○星印の紅星牌をオススメします。シミが有りますが、気にせずに!
紅星牌という印になってから、シミが出ずらくなっていたり、書き手の方から以前の様に筆から墨を吸い込まれることがなくなって来ているとも聞きます。
書きやすいと言うことですか!?

紙が風邪ひいた!(書道に使う言葉ではない)と云ってますが、人間ではないです。

で・す・が、紙は生きてます。紅星牌に限らず時間が経つと紙のめがつまってきます。
新しい紙と古い紙どちらが書きやすいか試しては如何でしょうか?
日本製の画仙と半紙の寒漉きも忘れずに!!
特に半紙は、展覧会で大人の半紙作品コーナーはほとんどありません。ですが全書芸展会場内の全国書道コンクール展示コーナーには半紙部門があります。是非この機会に色々使ってみては如何でしょうか?

更に紅星牌と同じ安徽省で漉かれた紙も多々有ります。お店でお買い求め頂いて書き比べては如何でしょうか?最近他の産地でも書き味の良い紙が出てます。
道具探しも「書道」の一つです。

紅星牌に関して不思議な事が!

シミが有っても古いと値段が高くなります。やっぱり書家に最も人気の有る紙だからですかねぇ。

特に○星印は高い!!

私個人の意見ですが、紅星牌購入の注意点
六尺単宣・綿連別名3×6(さぶろく)ですが、幅が約97cm有ります。
更に2×8は尺八屏と書いてあります。これは丈が234cm有ります。
もう一方2×8用の1.75×7.5(尺)は約227cmで約6・7cmも違います。