全書芸歴史散策-①「昭和37年版新春書初手本」と小冊子「全日本書芸文化院十年の歩み」発見!

千葉豊翠
蒼庭子書院(北海道帯広市)

令和4年最初の投稿です。
全書芸では新年の一大イベント「全国書初大会」がちょうど終わったころですね。
やはり書初は新春らしい雰囲気がありますし、選抜席上揮毫は静かな会場に学生の緊張感が伝わり見る者も一体感を味わえる全書芸の代表行事でもあります。

さて、私事で恐縮ですが5年ほど前に亡くなった父の収蔵物を書棚、納戸から少しずつ引っ張り出し整理しております。そんな中、手を付けたら大変とばかりに先延ばしにしていたゾーンに遂に先日足を踏み入れたところです。(笑)
整理魔の父ですが、段ボールが小分けされすぎていて手前の物からしか手が付けられません。
その中に全書芸の古い資料と書かれていた箱を空けましたら「昭和37年版 新春書初手本十八種」「全日本書芸文化院十年の歩み」という小冊子を見つけました。

まずは書初手本から。

全書芸歴史散策-①「昭和37年版新春書初手本」と小冊子「全日本書芸文化院十年の歩み」発見!千葉豊翠
昭和37年版 新春書初手本十八種
昭和37年版 新春書初手本十八種



今からちょうど60年前。
半世紀前ですよ!
私は昭和36年生まれですから何か不思議な感じを受けます(笑)
手本を書かれたのは私にとって憧れの先生のものばかりです!
兎に角言葉に迫力があります。
「全国最大の組織が生んだ」
のサブタイトルは、何かただならない雰囲気さえあります(^-^;
五大特色の五番目
「★紙質体裁頒布価で他の追従を許さぬ手本」
とこれまた攻めたキャッチですね(⌒▽⌒)
当時の会場は、東京都芝公園東京美術倶楽部とあります。

次は小冊子「全日本書芸文化院十年の歩み」です。

全書芸歴史散策-①「昭和37年版新春書初手本」と小冊子「全日本書芸文化院十年の歩み」発見!千葉豊翠
全日本書芸文化院十年の歩み
全書芸歴史散策-①「昭和37年版新春書初手本」と小冊子「全日本書芸文化院十年の歩み」発見!千葉豊翠
全日本書芸文化院十年の歩み
全書芸歴史散策-①「昭和37年版新春書初手本」と小冊子「全日本書芸文化院十年の歩み」発見!千葉豊翠
全日本書芸文化院十年の歩み
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全日本書芸文化院十年の歩み
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全日本書芸文化院十年の歩み
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全日本書芸文化院十年の歩み
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全日本書芸文化院十年の歩み
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全日本書芸文化院十年の歩み
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全日本書芸文化院十年の歩み
全書芸歴史散策-①「昭和37年版新春書初手本」と小冊子「全日本書芸文化院十年の歩み」発見!千葉豊翠
全日本書芸文化院十年の歩み


昭和36年1月6日に発行されています。
冊子は堀愛泉先生の「十年を顧みて」に始まり、創立から10年間が年譜形式に纏められています。
全書芸の始まりは全国書初展覧会にあったことがわかります。
第一回全国書初展覧会のスナップ写真には会長の桑原翠邦先生が模範揮毫されている様子が映っています。

丁度この時に60年前の書初手本と創立10年の歩みの冊子を見つけ出し、そこに全書芸の源が全国書初展覧会だったことを改めて知る。
偶々なのか・・・・