書道歳時記~七夕と硯洗い

土屋彩明
(新潟県見附市)

七夕は中国の乞巧節(きっこうせつ)という行事が元になっています。
これは織姫と彦星の年に1回の逢瀬を祝うお祭りで、機織りの名人の織姫にあやかって、中国では昔からこの日に機織りや裁縫の上達を祈る風習がありました。

日本にも奈良時代にこの風習が伝わって、宮中などでは毎年7月7日に行事が行われていたそうです。「たんざくに願い事を書いて笹に吊るす」風習は日本オリジナルで、江戸時代ごろ広まりました。

七夕にまつわる風習で、硯洗い(すずりあらい)というものがあります。
これは七夕の前の夜(7月6日)に、子どもの学問の上達を願って硯を洗うというもの。
硯に限らず、普段使っている学用品に感謝して手入れをすると良いとのことです。

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昨年は私も出品した「群象長岡展」でも、七夕のお祝いをしました。