大澤尚洋・大澤玉翠傘壽書展
全書芸スタッフ
晴れの質がこんなにも違うとは驚き。蒸し暑い東京から1時間半、千歳空港に降り立つとなんとも爽快!
苫小牧市文化交流センター(アイビー・プラザ)にて、2025年7月5日(土)から8(火)まで本院運営総務の大澤尚洋先生(1945年7月5日生まれ)・大澤玉翠先生(1945年7月8日生まれ)の80歳を祝う傘壽書展が開催された。会期は、お二人の誕生日に始まり誕生日に終わるという本当にこの仲睦まじさが全国から人を引き寄せる。
初日、会場に到着するとすでに全書芸のメンバーが揃っていた。北海道帯広の千葉豊翠先生、髙橋玲光先生・玲光書院の皆さん、札幌の丹崎超山先生、東京からは淺沼啓雪先生に吉野大巨先生などなど。
大東文化大学同級生として出会い、2人での書展は20代で1回、その後、50・55・60還暦・65・70古稀・77喜寿そして今回80傘壽展で8回となるご夫婦の展覧会。
全日本書芸文化院の初代会長桑原翠邦に師事し、苫小牧市の書道文化発展に貢献してこられた大澤尚洋先生(尚墨会)・玉翠先生(玉荀会)の書道教室は、かつて300人の子ども・大人が通っていた。
そんな思い出話も伺いながら今年、令和7年蛇年になってから制作された条幅・額・篆刻・折帖などの作品が広い会場内の壁一面に並ぶ。
書の鑑賞の仕方に決まりはない。何かを感じ取っていただけたら・・・というお二人の思いに、気楽に、自由に、今までの歩みを見せていただいた。
大澤玉翠先生の書が集まったこのコーナー。10m以上離れ結構遠くから見ると作品も違う見え方ができ文字の面白さを改めて感じる。
しばらくすると、桑原翠邦先生の御息女の平野ひろ子様・平野大江様ご夫妻が会場に到着された。ひろ子様からお祝いにと桑原翠邦先生の90歳のお作品がお披露目され、会場一同が沸いた。

師の作品を目の前に輝く表情の大澤尚洋先生が印象に残る。

のびやかな落款に「運鈍根」の柔らかい線、呼吸が温かくなった。
初日7月5日(土)の夜には、グランドホテルニュー王子での祝賀会が催され、大澤尚洋先生の生歌で宴はクライマックスに。

大澤夫妻の作品からは「書くことが好き」が伝わってくる。
好きだから書く!書の原点だ。
好きが広がっていき、書道文化も発展していく。
書くことが好き!書くことが楽しい!そんな世界を全日本書芸文化院が発行する月刊書道競書雑誌「全書芸」を通してこれからも皆さんと共有していきたい。
80歳のお誕生日おめでとうございます。
「生涯現役」を目指す大澤尚洋先生、大澤玉翠先生の今後の益々のご健筆をお祈り申し上げます。
メディア

大澤尚洋・大澤玉翠傘壽書展
- 2025/7/5(土)-8(火) 10:00-17:00 ✴︎最終日16時まで
- 北海道・苫小牧市文化交流センター(苫小牧市本町1-6-1アイビープラザ)
- 二人展:本院運営総務 大澤尚洋・大澤玉翠