橋本一錚・奥山裕美子二人展の開催
全書芸スタッフ

暑い暑い長い夏がようやく過ぎ、2025年10月7日、東京メトロ千代田線根津駅2番出口すぐのgallery so-so.にて橋本一錚・奥山裕美子二人展が開催されました。会場は、2025年4月にオープンしたばかりの新しいギャラリー。2025年には橋本一錚先生が、来年2026年には奥山裕美子先生が還暦を迎えられる節目にギャラリーオーナーと30年以上のお付き合いのある橋本一錚先生のお声がけで実現された二人展です。お互いが師の元での学びを基礎に将来への期待を「麟子鳳雛りんしほうすう」という言葉に思いを込められました。
会場に到着すると奥山裕美子先生、そして、朝美会(故一松美代先生主宰)で一緒に学ばれていた幹田俊子先生と関原千恵子先生も駆け付けられていました。
受付には、毎年12月に六本木・国立新美術館にて開催しております本院の全書芸展にもご来場いただいております石飛博光先生の「飛」の文字の素敵な文鎮。

お二人は、帝京大学の先輩後輩の仲で学生時代からのご友人。40年の時を経て、各々の歩みを基礎に、また新たなスタートとして発表された20点以上の作品を鑑賞することができました。
橋本一錚先生はご不在でお目にかかれず残念でしたが、いつかお目にかかれますことを願っております。


平面だけでなく立体感ある展示で、さまざまな角度から見る楽しいレイアウト。

作品「四季」の脇の壁面には、天井から細長い画仙紙や料紙に書かれたかな書が垂れ下がり、スマートに彩られた壁面が印象的でした。

合作
右:橋本一錚 書 鐘つけば銀杏散るなり建長寺(夏目漱石の句)
左:奥山裕美子 書 柿食えば鐘が鳴るなり法隆寺(正岡子規の句)





会場には、小学1年生から奥山裕美子先生のお教室に通われていた大学3年生のお姿も。書初大会では文化院賞も受賞されたと懐かしい思い出の話もあがり、これから社会に羽ばたく若者と全書芸を通した出会いに嬉しく思いました。
大きく成長された生徒様が今度は指導者として子どもたちを見守る日も近い!?

受付でいただいた作品目録の中で、お二人の先生の心に留まった文章がありました。
〇橋本一錚先生:私にとって、書道は運命です。何度も辞めようかと考えたのに、行く先々で素晴らしい師と出会い、多くを学ばせて頂いたお蔭で人生をより深いものに出来たと感じております。この二人展で、書道は紙、墨、筆、篆刻(雅印)、そして人による総合芸術であることを…
〇奥山裕美子先生:書を続けることを理解し協力してくれた家族には感謝の気持ちでいっぱいです。
書道との出会いが運命!と家族の理解を得て継続できる喜びを作品を通して楽しく観せていただきました。
先生方のこれからの益々のご健筆をお祈り申し上げます。
10月13日(月)まで。ぜひ御覧ください。

橋本一錚・奥山裕美子二人展「麟子鳳雛」
- 2025/10/7(火)-13(月)11:00~18:00*初日14:00~/最終日16:00まで
- 東京・gallery so-so.(台東区池之端2-7-10 1階)
- グループ展:博光書道会 橋本一錚(一錚会主宰)/全日本書芸文化院運営総務 奥山裕美子
- 後援:gallery so-so. 博光書道会