楷書の創作について

古谷春峰

今回は、楷書の創作の手順についてお話します。
これにこだわる必要はありません。参考にしていただければと思います。

創作とは

感興のおもむくままに、自分の今までの培ってきた技術を駆使して独自の作品を制作すること。(他の人の書いた手本等は一切使わない)

創作の手順例

  1. 表現意欲を持つ (感興の高揚)
  2. 表現意図(作品のねらい)の決定
  3. 題材の選定 (課題の七言二句)
  4. 構想の検討
    ア. 作品の形式・サイズ (半切縦)
    イ. 書体・書風 (楷書)
    ウ. 全体の構成
    エ. 文字・点画の構成
    オ. 用具・用材
     •筆の選定 •紙質の選定 •墨色 •墨量 等
  5. 表現・構成
  6. 完成・押印
  7. 鑑賞 (掲げて自作を客観的に見てみる)

※ 時に上記の手順が変わったり、省かれたりすることもある。


※ 書風については、古典を踏まえた表現をする事をおすすめする。
  下記に楷書の基本的な古典をあげておいたので参考にされたい。


※ 落款の納め方、押印等については前回のブログ記事【2021/4/16落款について】を参考にされたい。

楷書の基本的な古典:孫秋生造像記・鄭道昭鄭義下碑・欧陽詢・九成宮醴泉銘・虞世南・孔子廟堂碑・褚遂良・雁塔聖教序・顔真卿・建中告身帖・初唐・中唐・北魏時代・六朝時代


A:孫秋生造像記〔北魏時代(六朝時代)〕
B:鄭道昭・鄭羲下碑〔北魏時代(六朝時代)〕
C:欧陽詢・九成宮醴泉銘〔初唐〕
D:虞世南・孔子廟堂碑〔初唐〕
E:褚遂良・雁塔聖教序〔初唐〕
F:顔真卿・建中告身帖〔中唐〕