展覧会作品を制作して

ペンネーム ひろ

この5ヶ月で、半切から大きな作品まで、5つの展覧会へ出品しました。

いつもの事ながら、自分の力不足を痛感しました。

これ以上書けないと追い詰められた時、「手島右卿 語録抄 -書の本質を求めて- 」 という冊子を読みます。

かなり前に展覧会へ行って買い求めたもので、104篇からなる右卿書理念です。

1ページに一篇ずつ書かれていて、余白が多く文字が紙面を占める割合が少ないので読みやすいです。それゆえに文章の重みが際立ち、含蓄のある言葉が心を打ちます。それでいて清冽な川の流れの様な透明感に包まれます。

幾つかの篇をご紹介します。


◇道は遠いのであります。けれど、果てしない道も、まず歩いて行けば近づいていきます。少しずつでも進んで行くということに価値があります。しかし、芸術というものは、積み重ねだけでは意味がありません。そこに、飛躍というものがいります。

◇書 というものは
運動ともいうし 形ともいえるし
息だ
ともいえる

◇筆の鍛え込みの上へもっと感情を盛り込んで、人の心に食い込んでくるものを書くべきだ。
心を高く持ちたいと思う。

◇書作の態度について

良心的な真剣味に打たれる作である。全力を尽くして働きの大を求めたもの。筆力とは別に、ぶつかって行く一種の圧力が胸に迫るものである。
硬いとか、疲れているとか、原書の力の質と距りのあるものだとかいう詮索をする前に、沈痛悲壮ともいうべき血みどろの戦いに頭が下がるのである。

◇光を孕んでいなければならないのです
空間も文字も
光を吸い込んで
初めて生き生きとしてくるのです





展覧会には、とにかく挑戦してみることだと思います。何とか作品になるようにと努力することで徐々に上達していきます。

書の楽しみ方はいろいろありますが、自分なりに表現した書を出品し、展覧会場へ脚を運ぶことも、書の醍醐味を知る機会になります。

全書芸には、全書芸展書き初め大会全国書道コンクール(半紙、ペン、書き方)があります。頑張ってみる価値もあるのではないでしょうか。