没後40年鈴木方鶴先生の思い出展~市原市五井・渡邉翠風主催
全書芸スタッフ



毎年、鈴木方鶴先生の書への情熱を継承し、直弟子、孫弟子35名が活躍する作品展「玄鳥書院展」(於:千葉県立美術館)におじゃましているが、今回は、全日本書芸文化院運営総務の渡邉翠風先生が主催となり、没後40年の鈴木方鶴(1918-1985)先生との思い出を集めた展覧会を開催した(2025年10月28日~11月2日)。
会場は、渡邉翠風先生のご実家を改装してギャラリーにした市原市五井駅西口すぐの「ギャラリー梨の木」。目の前には梨の木公園が広がる。





室内はぐるりと方鶴先生の作品で囲まれた。






奥の靴を脱いで座敷にあがる展示スペースは、憩いの場。
お茶を飲みながら、アルバムや作品集や長年研究されていた渡辺沙鴎ノートなどから思い出に浸る時間は何ともいえない。
方鶴先生が持たれていた桑原翠邦作品も展示。
先人の切り開いた道を弟子が継承することで学びを深めることができる環境がありがたい。
全書芸と出会った皆さん、これから出会う皆さんにぜひ知っていただきたい書家「鈴木方鶴」。
貴重な機会をありがとうございました。
鈴木方鶴(1918-1985)
昭和25年(1950)の本院の創設以来、40年の永きに亘り会誌の充実、諸行事の企画運営、純正書道の普及・指導に情熱を注がれました。特に全書芸誌の編集において純正書道の主張、書の大道を説くに「古典の臨書以外に道なし」の信念を終始貫かれた書家であり教育者でありました。ご逝去三日前の1985年1月26日・27日には、本院の書初審査会に審査長として早朝より終日、陣頭指揮されたお姿が本院役員としての最後のお仕事であり、当日壇上でご挨拶されたあの温顔は本院役員500名との最後のお別れでありました。
【全書芸1985年3月号(通巻415号)訃報より抜粋】



没後40年鈴木方鶴先生の思い出展
- 2025/10/28(火)-11/2(日)10:00~17:00
- 千葉・ギャラリー梨ノ木(市原市五井中央西2-11-29)
- 主催:本院運営総務 渡邉翠風


