大人のユニバーサルスタジオ「EXPO2025大阪・関西万博」はじめての一日

牽洋

万博開幕から3週間経ったゴールデンウイーク半ば。周りで万博に行ったという話もなく、遠い遠い存在だった万博が全書芸の先生からの知らせで行っちゃう！？行こう！とGW最終日の伊丹空港行きのチケットを手配した。
1日2日の弾丸ツアーのため、万博会場での滞在時間はスムーズにいって朝9:00～15:00までの6時間。こんなに時間がない中行く方は少ないと思うが、今回行ってみてワクワク感が冷めやらぬまま、これから行く方に楽しんでいただきたいと思いながら今回の失敗談や貴重なご縁を残しておきたい。とにかく良かった。短時間ながら自分の目で体感でき満足度が高いので会期中にもう一度行きたいと思っている。事前予約をしていなくても当日入場した後からでも十分楽しめる。

①チケットの購入・入場ゲート時間指定

EXPO2025公式ページの「電子チケットを買う」から「はじめて購入する（万博IDを登録して購入）」から「入場日時を指定して購入」からチケットを購入する。必ず入力した万博IDと設定したパスワードをメモしておく。チケットを購入したらすぐに入場チケットのQRコードをスクリーンショットで写真保存しておく。

【失敗談】
万博IDを取得してから入場は明後日だからと、自分の記憶に頼ってしまっており、翌日に入場チケット（QRコードの）を事前にスクリーンショットしておこうとログインしようとしたが、万博IDもパスワードもエラーに。何度も入力を間違えアクセスロックもかかってしまい、どうにもこうにもいかなくなってしまい、貴重なフライト前の数時間ロスとなる。

②シャトルバスの手配

飛行機・新幹線など交通手段が手配できたらまずは万博会場までのアクセスを確認。シャトルバスの手配には【Kansai MaaSアプリ】が必要になるのでチケットを購入したら早々にこのアプリから空港・新大阪・梅田・なんばなどの主要エリアからの朝一便のシャトルバスの予約をする。
遠方からは大阪入りでそもそも体力を消耗しているのでシャトルバスが便利。

【失敗談】
今回、新大阪の宿にしていたので新大阪駅からのシャトルバスを抑えたかったが午前中は満席で取れず、地下鉄を乗り継いで万博会場入りしようと考えたが、すでに西ゲート（シャトルバス専用）の9:00で日時指定いており、東ゲート9:00に変更しようと思った時には、東ゲート9:00が満席で変更できず、何が何でも西ゲートから朝一で入場できる方法を探さなければならなくなり焦る。
結局、新大阪から桜島まで電車を乗り継ぎ、桜島駅からの9時台予約のシャトルバス（万博会場まで20分）を辛うじて選択することができた。
桜島駅に8:30に到着後、シャトルバスに乗って入場ゲートを通過できたのは9:40。
当日、このすったもんだの苦労も吹っ飛ぶとてもありがたい出会いに恵まれる。

③非公式の万博会場マップ

桜島駅から長ーい長い列に並びながら案内に従って進んでいくと、バスの乗車券を確認するスポットの手前でミャクミャクの柄のペットボトルの水が売っていた。日射しも強くなってきてリュックに入っていた水も残り少なくなったので、列から外れ「水一本ください」と100円の水を購入。小銭入れを取り出すのに、もたもたしていたら列の最後尾に。すると私の前の女性が「お先にどうぞ」と私を先にバスに乗せてくれて最後にその方が乗車してバスの扉が閉まった。2歳の娘をおんぶしていた私をみて「ご家族がいるのかと思った。どこから来たの？私は何回か来ている。大人のユニバーサルスタジオだよ」。とても話しやすい雰囲気の中万博談義であっという間に20分が経ち入場ゲートへ到着。入場ゲートでも長蛇の列で、お互いの今日の目的など話合うと、見せてくれたのがこの非公式のマップ。
今はバージョン2が最新とのことだが、このいただいたマップを片手にスムーズに移動できた。神！！
この方のアカウントで最新マップを印刷してから出かけよう→https://x.com/t_tsuji

もし困ったことあったら連絡取り合えるようにライン交換しよう～と提案してもらい自然とすぅーっと交換を終え嬉しい出会いに感激。入場後はそれぞれ今日のミッションを叶えるべくIさんと別れた。

④未来の都市

前日、万博IDにログインできなくなり、しょぼんとなっていたところ、少し落ち着いてみると手帳にIDとパスワードをメモしたかもと思い出した。１ｰ２日の記憶が怪しい昨今、自分の記憶に頼ることは辞めようと日々心掛けている。やっとの思いで万博チケットサイトのログインが成功し、何か予約のできるパビリオンはないかと検索。万博の準備運動のつもりで「未来の都市」の予約を入れた。
食と農業の未来を表現したkubotaのブースで立ち止まる。日本の食文化が弁当箱に見立てられた展示が興味深い。「私が育てる、未来の種」の中から「書で表現する」をお土産にいただいた。

⑤EXPOメッセ「WESSE」未来へつなぐ日本の書～空・海・時を超えて～

今回のメインイベント。このために来た。どんな心の声が聞こえてくるかを体感しに。

席上揮毫

開会式のあと、日本書芸院の土橋靖子理事長によるイベント題字の席上揮毫が催された。この力強い迫力ある作品がワークショップブースに飾られていた。

ワークショップ

事前申し込みをしたタンブラー作りに参加。料紙と半紙、絵具も用意され、文字や絵も入れて楽しめる初めてのタンブラー作りが楽しい。

Air Calligraphy

初めてのVRゴーグル。地・天・雲から書く文字を選択。空中で手を動かし80秒で書ききる初めての体験だった。書いた文字はプリントアウトサービスが嬉しい。ロゴマークの印を押して完成。

書家に挑戦！

身長より高い2×6尺？の巨大水書ボードが目の前に。ちょうどまだ背中の娘も寝てくれているしやってみよう！とバッと開脚して挑戦。書家は足腰が強くないと、、、と改めて実感する。

握り墨

イベント初日5/7の職人さんは、奈良の墨運堂より。先月墨運堂の資料館に行ったばかりで、やっぱり墨運堂さんとはご縁あるなぁ。
2018年ぶりに握り墨体験をさせていただいた。艶っつやの墨の塊に香料を混ぜ練られたものは、ほんのり温かくて。近くにいた方のいい香り～という声の中続々とブースに人だかりが。生で体験するって人の心を動かす最高の時間だ。

巨大スクリーン映像

本当は、この椅子に座ってじっくりと映像の始まりから終わりまで見て過ごしたかったのが心残り。時間の限られているものにとってスライドショーやスクリーン映像は、全部で何分かわかると見やすい。

⑥お店で焼いたチョコクッキー

書道イベントを大満喫すると、バスの時間まで残り1時間半。携帯の充電残量は9％。携帯の充電残量と共に急に心細さが増す。このままだと、帰りのシャトルバスのチケットを表示することもできないからまずは、充電スポット探しへWESSEを後にした。最後の通信になるかもしれないから、朝出会ったIさんに「ミッション終えました！オランダとコモンズDの間の充電スポットへ向かっています」とラインをした。会場内には休憩所となっているバスの中でゆっくりではあるが充電ができる。充電に時間を使っている場合ではないので、20％まで復活したら出ようと決め、バスを降りると、Iさんが目の前に。涙ー！の再開。
お昼も食べてないだろうからと、話題のセブンイレブンの大きなチョコクッキーを買っておいてくれて、一口パクリ。「本当は焼き立てで冷めちゃったけどー」とのことだが、今ままで食べたクッキーの中でこんなに美味しく感じたクッキーはない。会えるかもわからない相手にこんなことできるだろうか。ウルっときた涙はぐっとこらえて歩こう！シャトルバスの時間まで残り1時間となった。充電器もIさんから借りることができて、充電しながら万博内を一緒に歩く。
ここで世界一周旅行ができるやん。まさに大人のユニバや。とにかく各国の建物が美しい。目が高速でキラキラする。