十勝の開拓・銘菓と書

千葉豊翠
蒼庭子書院(北海道帯広市)

令和8年・丙午。
今年最初の話題は、「十勝の開拓・銘菓と書」というお話です。
十勝はおいしいお菓子が沢山あることで全国的にも有名です。
中元・歳暮の時期や何かのお使い物でお菓子を贈ることもいただく機会もたくさんあります。

そんな昨年末、六花亭の「十勝日誌」をいただきました。

十勝の開拓・銘菓と書千葉豊翠蒼庭子書院(北海道帯広市)六花亭「十勝日誌」「ひとつ鍋」依田勉三
六花亭・十勝日誌


子供のころから慣れ親しんだ六花亭のお菓子の詰め合わせです。
昔はこの箱を見ると大変立派でなにかワクワクしたものです。(今もですが)
我が家では食べ終わった後も箱を捨てず、何かしらの有効活用をしていましたね (^_^;)

いつものとおり箱を開けお菓子を選ぼうとした時に、ふと「十勝日誌」という小冊子が目に留まりました。いつもは見過ごしていたのですが・・・
この冊子は詰め合わされているお菓子を紹介しています。
この見返しには「十勝日誌」の由来が書かれています。

十勝の開拓・銘菓と書千葉豊翠蒼庭子書院(北海道帯広市)六花亭「十勝日誌」「ひとつ鍋」依田勉三
小冊子「十勝日誌」
十勝の開拓・銘菓と書千葉豊翠蒼庭子書院(北海道帯広市)六花亭「十勝日誌」「ひとつ鍋」依田勉三
十勝日誌について


そして最初のページには数ある銘菓の中から「ひとつ鍋」がトップを飾ります。😊
六花亭の銘菓中の銘菓!

十勝の開拓・銘菓と書千葉豊翠蒼庭子書院(北海道帯広市)六花亭「十勝日誌」「ひとつ鍋」依田勉三
「ひとつ鍋」

子供のころから何かといえばお世話になっている「ひとつ鍋」
昨今の洋菓子ブームの中、私にとっていまだに十勝日誌を前に「好きなものを選んでいいよ」と言われると真っ先に手が伸びるお菓子です😊

小冊子の見開きページには、十勝の開拓者・依田勉三が詠んだ
『開墾の はじめは豚とひとつ鍋』
の由来が紹介されています。
因みに、十勝の開拓が他の道内各地の屯田兵によるものとは異なり民間による「開拓団」が中心となったことが大きな特徴であり、今なお十勝が道内において一際独立心旺盛な地である所以でもあります。

『ひとつ鍋』

『開墾の はじめは豚とひとつ鍋 依田勉三翁作』
の字は帯広出身、全書芸初代会長の桑原翠邦先生が書かれたものです。

意匠を狙わず、奇をてらわないその「書」はいつまでも眺め続けられます。
正に「銘菓」にふさわしいものだなぁと感じました。
現在の六花亭の前身、「帯広千秋庵」のころは翠邦先生が書かれた菓名がいくつもあった記憶があります。

子供のころから地元のお菓子の名前を翠邦先生が書かれていることを聞かされて育った私にとって、それは今なお誇りに思い続けられることです😊

現在六花亭ではこのひとつ鍋の六個入りパッケージに翠邦先生が書かれた依田勉三の歌と「ひとつ鍋」の字が印刷されています。
このパッケージ、
一推しです!

十勝の開拓・銘菓と書千葉豊翠蒼庭子書院(北海道帯広市)六花亭「十勝日誌」「ひとつ鍋」依田勉三


何気なく手にした「十勝日誌」は、十勝のことを伝える心のこもった冊子であると改めて感じました。

悪筆子

前の記事

消えた、街