旅で出会った「書」ー2~松島・瑞巌寺 日下部鳴鶴書「深谷遠藤先生之碑」~
6月17~20日にかけて仙台・岩手を家族で尋ねました。
目的は松島湾島めぐり、国宝瑞巌寺、世界遺産平泉でした。
梅雨入り間近で天候を心配しましたが幸い晴天に恵まれ、旅行を終えた翌日から東北各地が梅雨入りでした。
松島は以前一度来たことがありましたが平泉は初めて。
家族はどちらも初めてでしたのでとても喜んでくれました。
その道中、瑞巌寺境内で日下部鳴鶴書の碑を見つけました。
前回尋ねた時はグループ旅行の為十分な時間もありませんでしたが、今回は境内をゆっくり見て歩いていたところ、篆額の素晴らしい大きな石碑が目にとまりました。
近づいてみると篆額には「深谷遠藤先生之碑」とありました。



篆額を誰が書いたのだろうと碑面を見てみると、
学習院長貴族院議長正三位侯爵近衛篤麻呂
と刻されていました。

※学習院長貴族院議長正三位侯爵近衛篤麻呂 Wikipediaより
またこの碑面が素晴らしい楷書、そしてどこか見覚えのある感じでした。
文章を辿ってゆくと「正五位日下部東作書」とありました。

瑞巌寺も勿論素晴らしいのですがここで鳴鶴に出会ったことの感動がそれを上回り、家族そっちのけでしばし碑の前に佇んでいました。
帰宅後手持ちの作品集やネットで調べてもこの「深谷遠藤先生之碑」を見つけることができません。
そこで松島町の観光課に問合せをしましたところ、「松島町史」に石碑に関する資料があったと写しを送ってくださいました。資料には碑の釈文が記載されていました。
また、碑の所有者の瑞巌寺にも問い合わせをされたところ、これまでにこの碑に関する調査等は未実施で町史に記載されている以外の情報がないということでした。
どなたか情報をお持ちの方がいらっしゃいましたら是非教えていただきたいと思います。
旅先での「書」との出会いは思いがけないもので、それがまた観光とは別な感動を呼び起こします。
次の旅行が楽しみになります。😊

