十勝・帯広 翠邦浴 vol.13 帯広市立翔陽中学校編②:「随方就圓」

千葉豊翠
蒼庭子書院(北海道帯広市)

新型コロナウイルス感染症も5類に移行となりました。

人の行動も活動的になり、マスクを外した姿も普通に見かけるようになってきましたね。

5月20日のブログで紹介された「桑原翠邦が求めた書 展」

私は、帯広の仲間とともに4月20日のオープン初日に見てきました。生で見る未発表作品の迫力に改めて大きな驚きと感動を受けてきました。

さて、今回ご紹介するのは先月に引き続き帯広市立翔陽中学校「随方就圓」です。

十勝・帯広 翠邦浴 vol.13 帯広市立翔陽中学校編②:「随方就圓」千葉豊翠蒼庭子書院(北海道帯広市)桑原翠邦
「随方就圓」


方に随(したが)って円に就く。

その意味するところは「円にも方にも変化する」。学生たちの可能性を謳った言葉です。

この作品もまた「邦家之基」同様に中画仙紙の半切に書かれています。

「邦家之基」とこの「随方就圓」の前に立ちますと、その選んだ言葉に新設校の初代校長に就任した小室吉助先生の教育にかける理念・理想を感じ、それを翠邦先生が筆によって体現した。そう感じずにはいられない作品です。

雅印にもちょっと注目してみましょう。


十勝・帯広 翠邦浴 vol.13 帯広市立翔陽中学校編②:「随方就圓」千葉豊翠蒼庭子書院(北海道帯広市)桑原翠邦
雅印「翠邦道人」



大きな印が使われていますよね。

「翠邦道人」

一辺が6.5cm位あるものです。

私はこの印を今回初めて目にしました。

※今までご案内した作品の所在地はこちらのマップで確認できます。