オリンピックを見て…

ペンネーム ひろ

東京オリンピック2020日本橋



東京オリンピックが終わりました。

コロナで一年延期、そして開催も危ぶまれたオリンピック。手放しでは喜べない、いろいろな意見もある中、殆ど無観客で行われた大会となりました。

テレビの前で、手に汗を握り、「がんばれーっ」「あと少し!」「やったあ!!」などと、いつの間にかドキドキ、ハラハラと声援を送っている自分が居ました。スポーツは純粋で尊く、元気や勇気を与えてくれます。

今回日本は、過去最多のメダル57個の獲得、素晴らしかったです。

夢が叶った人、悔し涙を流した人、それぞれのドラマが展開されました。

書はスポーツや音楽、絵画等と、共通点があるのではないかと思っています。

スポーツや音楽は大会のその場一回での勝負です。
書は展覧会に出品する際、期限までは書き直すことが出来、
またスポーツは「動」、書は「静」という全然違うもののように捉えられますが、
日頃から錬磨を重ね、作品制作では、紙に向かい、精神を集中して一瞬一瞬で筆を運び線を生み出す、一回性の芸術というところで似ています。

卓球やバドミントン、テニスの試合を見ていて、中学生の時に卓球部の対校試合で接戦の末、延長戦で負けたことを思い出しました。
精神力の弱さも一因でした。
オリンピック選手はメンタルがとても強いです。

精神面がスポーツほど顕ではないにしても、大きな意味合いが書にもあると思います。

また、体操、新体操、アーティスティックスイミング、スケートボード、サーフィンなど、選手が個性を発揮しているのを見ると、やはり書の作品もどのように表現するかが大事だと感じます。

身体と精神を鍛え上げ、緊張感を持って堂々とプレーをしている選手の姿。そこには勝ち負けを越えた美しさがありました。感銘を受けると同時に、書においてもスポーツの真髄に相通じる部分があると、私なりに確信した次第です。

8月24日からはパラリンピックが始まります。またどんな感動をもらえるでしょうか。

東京オリンピック2020日本橋