命名の書

中澤良楽
良心書道会

全書芸社長岩本ご夫妻の赤ちゃんのご誕生を心からお慶び申し上げますと共に、皆様のご多幸をお祈りしております。


毛筆の字に脚光が当たる機会はいくつかありますが、一番は「平成」「令和」など元号の発表でしょうか。今年の一文字や、大河ドラマの題名にも印象深いものがありますね。命名の書はそれにつぐのでしょうか?

私は1995年(平成7年)に第一子を出産したのですが、命名した名前を主人と筆で書いたことを思い出しました。当時はまだ、書道教室に通うようになる自分の未来は想像もついていなかった頃です。なんとか実家で古い書道用品を探し出して書きました。名前は奏でる子供と書いて奏子(カナコ)です。

命名の書中澤良楽良心書道会書道教室横浜


素敵な字体を「検索」して真似るなどという発想がなかった時代ですので、二人でどうするとカッコイイかと色々試しながら書きました。写真は墨の濃さを見ているところなのでしょうか。硯を左側に置いているのが気になりますが、果たして当時の私達は硯を右側に置きなおして書いたのか!?

命名書というものを注文できるようですが、上手でなくても自分達で書くと、それも思い出の一つになって楽しいですよ。墨だと思ってしばらくすっていた物が、黒くて石っぽい風合いの文鎮だと分かり大笑いしたのを思い出しました。

写真は主人の字なのですが、今見ると直したいところが沢山!(笑)でも私が良心書道教室に入門するのはこの16年後です。本格的に習い始める前の思い出ですね!

完成後に記念写真を撮りました。大満足した若かりし頃の自分達と書はしっかり写っているのですが、肝心の赤ちゃんが全然写っていなかった辺りが・・・なんともうちの家族らしいです・・・(笑)

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